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『グリム童話には「裏」がある。』それでもファンタジーだ。 「チャーリーとチョコレート工場」 これもまたそういう意味でのファンタジーだと思った。 だからこれを見れる人はピュアな子供か、その逆を知る大人達、、と言うことになろうと思う。 ストリーを追っていっても、主人公のチャーリー少年、そして世界中から見事金の招待状を手にした4人の子供・・。彼らは世界にたった5枚のチケットを手にし、謎に包まれた巨大チョコレート工場を見ることになる。 彼らがそこで見ることになるものとはいったい何だったのだろう。 権力、強情、食欲、金銭欲。。。おっと、これをみて思い出さないだろうか?そうこれは「セブン」(監督デビット・フィンチャー)と同じ内容であるのだ。 と言うことは何か? 聖書などの人間の存在そのものを述べたものと言い換えれるかもしれない。それもあるが、ワタシllionには世界の縮図であるようにしか見えない。 さらに気になるのはこの作風。「セブン」はテーマ通り暗く、ディープで、極限の苦悩。逆に「チャーリー・・」は極端な程明るくて、ダンスが入って、怪奇な程にポップ。このポップさこそが今であるんじゃないかと。ポップに騒ぐテレビ、政治、映画、、この世界の動き、そのもの、、なのかと思った。それがまた深くて切実で、虚無を意識させる。逆に返せば、これらへの批判こそが人間の愛やイマジネーションへの最大の賞賛なんだと思う。 さぁ、最後に演技。 登場人物が少ないので一人一人レビューしたい程ですが、省略。ジョニーデップは毎回毎回全く別の俳優さんになる人。悲しさはシザーハンズの時の方が好きだったけど、ポップと悲しさを混ぜて演技できるところは流石。子供達は主演のチャーリー少年以外は「・・まぁまぁ」かな。女の子の子役はみんなダコタ・ファニングを意識してるのかな?と思えてくる部分があって、厳しくいけばマイナス点。 そしてこの映画をポップに怪奇に盛り上げたのが彼。ウンパ・ルンパ。 これが何十何百と現れるのは最高のアイデア! まぁとにかく、これがワタシの勝手な妄想でないことを祈ります。みなさんも見て下さいね。
by rabbits-aperture
| 2005-09-20 02:02
| Movie
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